段原瑠々「鞘師さんはもうずっとヤバかった。ずっとスーパーサイヤ人みたいな動きをしていたんです（笑）」

――そしてモーニング娘。のオーディションを
受けることになるわけですが、それ以前に
こういう活動にエントリーしようと思った
ことはあったのでしょうか？

なかったと思います。歌手の夢は
あったんですけど、行動に移しては
なかったです。オーディションは
お母さんが見つけてきてくれました。
（アクターズスクール広島出身の）
鞘師（里保）さんが私の受ける2年前に
モーニング娘。のメンバーになられて
いたので、追いかけるように受けた
という感じですね。

――それが小学5年生の終わりくらいの時期。

鞘師さんが加入されてからライブに
行かせてもらったんです。スクール生
みんなで赤いTシャツを着て応援しに
行って、関係者席がめちゃくちゃ子供たち
ばっかりみたいな（笑）。ライブをほぼ
初めて観たのがモーニング娘。さんで、
それが衝撃で。キラッキラで、カッコ良くて、
しかも広島なので地元のファンの
みなさんも「鞘師―！」みたいな熱い
感じじゃないですか。それも初めて
見たからびっくりして、この世界に
興味を持つようになりました。きっと母は
私が入りたそうにしているのも気づいて
いたんだと思います。

――アクターズの生徒からしたら、
鞘師さんが若くしてモーニング娘。に
入ってセンターを張っているという
インパクトは大きいものだっただろうなと。

大きかったです。スクールにいた
ときからすごかったんです。姉の同級生に
ヤバい子がいるみたいな話を聞いて、
そこから2年くらい一緒にいて、もうずっと
ヤバかった。ずっとスーパーサイヤ人
みたいな動きをしていたんです（笑）。
そのままモーニング娘。に合格されて
いたので、そりゃそうだよなっていう
感じでした。すごすぎたので、当時は
私もそこに行きたい！みたいな気持ちは
まだなかったです。

――ただ、実際のライブを目の当たりに
して、鞘師さんが通用していたことが
モチベーションにつながったと。

これはイジッてますね

OCHA NORMA　広本瑠璃　インタビュー（抜粋）

――アクターズスクール広島といえば、
Perfumeや、BABYMETALのSU-METAL
（中元すず香）、モーニング娘。のエース
だった鞘師里保さんと、アイドルシーンの
主役になった人たちを輩出しているじゃ
ないですか。

それはアクターズスクールに入ってから
知りました。だから、鞘師さんの存在も
知ってはいたんですけど、尊敬の気持ちを
抱くようになったのは、ハロー！プロジェクトを
目指すようになってからです。鞘師さんの
映像を観るようになって、めっちゃ心が
動いたんですよ。私、こんなことを言うと
あれなんですけど、あんまり人に情味を
持てるタイプじゃないんです（笑）。というか、
自分にも世にも関心がない。特に小さい
ころは、なにも考えずに、楽しいという
気持に身を任せて生きてきただけなので。
そんな私が鞘師さんのパフォーマンスに
心を動かされたので、衝撃を受けて。
そんなことは、これまでの人生で
なかったんです。なのでそれ以来、
ずっと尊敬しています。

――鞘師さんが初めて自分の心を
動かしてくれた存在だったと。

そういうことになります。人生で
初めて衝撃を受けた存在。